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アルコールと次亜塩素酸水の除菌力の違い

2024年1月24日

除菌剤としてエチルアルコール(エタノール)を使用されている方も多いですが、

今回はエタノールと次亜塩素酸水の除菌力の違いについての特集です。


エタノールは、油になじみやすいエチル基と、水になじみやすいヒドロキシ基から出来ています。この油になじみやすいエチル基が、菌やウイルスの細胞膜を壊して

不活化させます。そして、エチル基がもっとも効果を発揮するのは、

エタノールと水の重量比が1:1、つまりは約70%のエタノール溶液を

使用するのが最も効果が高いと考えられています。


 一方、次亜塩素酸水が除菌をするメカニズムは、次亜塩素酸の持つ酸化力が

大きな役割を担っています。次亜塩素酸は、周りの有機物と接触すると、

接触した有機物から二つの電子を奪うことで、洗浄・殺菌・漂白・脱臭効果を

発揮します。

 

 二つの除菌メカニズムを説明した上で、それぞれのメリットとデメリットに

ついてお伝えします。エタノールは、保存性に優れており、

未開封の場合は約2年~3年もの間保存できます。

また、エタノール=除菌という世間の認知度も高い点が挙げられます。

しかし、エタノールにもデメリットがあることを知っておいて欲しいと思います。

エタノールは細胞膜を破壊して除菌をするという特性上、使う量が多すぎてしまうと皮膚が荒れてしまうことがあるので、皮膚の弱い方やお子様などが使う場合は

注意が必要です。また、エタノールは、細胞膜を持たないノンエンベロープウイルス

と呼ばれる種類(ノロウイルスなど)には、効きづらいため、

ノンエンベロープウイルスに対しての予防や、嘔吐や下痢などの症状が

みられた際の二次感染防止のための処理には使うことが出来ません。


 次亜塩素酸水の最大のデメリットは、エタノールと違い、

保存期間が短いことです。酸化作用が強い=反応性が高いので、

直接の紫外線や高温度で有効成分が分解し、水に戻ってしまいます。

したがって、遮光性の容器に入れ、冷暗所で保存することが大切になってきます。

そして、次亜塩素酸水の一番のメリットは、エタノールでは効きづらいと

されていたノンエンベロープウイルスにも即効性の効果があるということです。

次亜塩素酸は、細胞膜のないウイルスのカプシドと呼ばれる殻の内側に

入り込むことが出来るため、エタノールよりも多くの菌・ウイルスに対して

効果を発揮することができます。また、次亜塩素酸水は、

人の肌に優しい弱酸性で生成されているため、肌に直接触れても

肌荒れをしないというメリットもあります。

 

 両者のメリットとデメリット、除菌のメカニズムを正しく理解して、

その場に合った製品を選ぶことが大切です。


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